日経サイエンス 2015年 07 月号 [書籍]
日経サイエンス 2015年 07 月号
[雑誌] 2015/5/25発売
⇒日経サイエンス 2015年 07 月号
5月25日(月)発売の
日経サイエンス2015年7月号のおもな内容を
ご紹介します。
★特集「炎熱のブラックホール」の1:
時空の終端 ファイアウォール
ブラックホールに落ちたら光さえ
出てこられませんが,のみ込まれた情報は
どうなってしまうの?
ホーキングが考察したこの「情報のパラドックス」
を解決する糸口となりそうな新しい考え方が
登場しました。
それは,……読んでのお楽しみ!
★特集「炎熱のブラックホール」の2:
ブラックホールからエネルギーを取り出せるか
ホーキングが理論研究で発見した
「ホーキング放射」が存在するとすれば,
ブラックホールの事象地平のすぐ外側は非常に
熱くなっていると考えられます。
では,そこから
エネルギーは取り出せるのでしょうか?
思考実験で用いるのはSF小説でおなじみの
アイテム,「宇宙エレベーター」です。
★遺伝するエピジェネティック変異
親から子へと次世代に生物学的情報を伝えて
いるのはゲノムのDNA配列だけではありません。
遺伝子の活性を調節する
“エピジェネティック”な情報が汚染物質などの
影響を受けて変化し,それが後代に遺伝する
ことがあるようです。
★王者の系譜 ティラノサウルスの実像
恐竜と聞けばティラノサウルス・レックスを
思い浮かべる人も多いことでしょう。
全長13m,体重5トンのこの肉食動物は1世紀以上
前に発見されましたが,その進化の歴史は明らかに
なっていません。
それが最近,
この謎を解明する手がかりとなる化石が続々と
発見され,意外な事実が明らかになってきました。
★細胞の運命を決める機械的な力
細胞の特性を決める要因として,
遺伝子や化学分子のほかに物理的な“力”が
かかわっていることが明らかになってきました。
細胞は張力や圧力,あるいは周囲の硬さに応じて
性質を変化させることができ,
これが細胞のがん化や臓器の形成に重要な役割を
果たしていたのです。
★隠れたパターンを探し出す データ可聴化
「百聞は一見にしかず」といいますが,
こと科学データの解析に関しては
「百見は一聴にしかず」かも。
数値データを音に変換する「データ可聴化」と
いう手法によって,目ではとらえられない
パターンを耳で検出する技術が活躍しそうです。
★脳を操る寄生生物 トキソプラズマ
トキソプラズマという原生生物に寄生された
ネズミは奇妙なことにネコを怖がらなくなり,
簡単に餌食になってしまいます。
この寄生生物がネズミの脳を操って行動を変える
仕組みが具体的にわかってきました。
トキソプラズマは人間にも寄生するので,
ひょっとするとあなたの脳も操られている?
★地球の新夜景
米国の地球観測衛星が搭載している
「デイ・ナイト・バンド」という新センサーは
かすかな光まで検出でき,月のない闇夜でも
地球の夜景をはっきりキャッチ。
ハリケーンや山火事の煙,遭難船舶などの追跡に
役立っています。
★食物連鎖を生かす中国の巨大水産養殖
中国は世界最大の魚介類産出国にして
最大の消費国でもあります。
乱獲や水質汚染を避けてシーフードを生産する
大規模水産養殖の先進的試みをリポートします。
★フロントランナー挑む:常行真司(東京大学)
「『創る』計算物理学」
実験物理,理論物理に続く第3の研究方法に
計算物理学があります。
この分野の旗手として知られる常行教授は
スーパーコンピューターの中に「もう1つの現実」
を創り上げ,いくつもの未知の現象を解明する
カギを見いだしました。
★このほかにも魅力的な記事がいっぱいあります。
ブラックホールの事象地平は
高エネルギー粒子の壁になっているとの新説が
登場,注目されています。
5/25発売号の巻頭特集では,
新説の提唱者で超弦理論研究でも世界的に知られる
ポルチンスキー博士が執筆した記事を掲載しています。
遺伝するエピジェネティック変異や
ティラノサウルスの進化などの記事も読みごたえが
あります。
日経サイエンス編集長
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